2018年

Jan.
01

あけましてあけましておめでとうございます。

なんとか厄年を乗り越えましたがさすが厄年なだけあって、去年は大変な事がたくさんありました。だからできるだけ大人しくしようと思ってましたねー。
厄払いに一切行ってないんだけど、行った方がいいのかな?と思ったりしますね。

今年は去年に大人しくしていた分を発散しようと思います。

今年も宜しくお願いします!

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The Art of Mystical Beasts

Dec.
30

森田悠輝さん著の幻獣アート作品集兼、技術、技法解説本です。

ZBrushだけでなく、一つの作品を完成させるために沢山のソフトウェアを活用していて非常に参考になります。餅は餅屋というように、自分のやりたいことが得意なソフトがあればそれを使う方が絶対に良くて、こだわって一つのソフトで作ろうとするのは良くない事です。例えば、ZBrushにもアニメーションを作成する機能がありますが、ZBrushよりアニメーション作成が得意で簡単に作成できるソフトなんて山ほどあります。この本では色々なソフトウェア効果的に使用して幻獣を作成していかれます。しかも詳しい解説付きです。
技法の解説だけにとどまらず、作品づくりのコンセプトや考え方も随所にはさみながら解説されているので、森田君がどのように考えながら絵づくりに取り組んでいるのかも分かって、勉強になります。

はじめにスカルプトでザックリとシルエットをとって、ディテーリングのためにディスプレイスメントマップを作成し、それをスカルプトに適用して詰めていくというワークフローで作品を作られています。
注目すべきはディテールをディスプレイスメントマップを作成しておこなっているという点で、テクスチャリングソフトのMARIやSubstance Painterが使われています。その際にUDIMの使い方を非常に分かりやすく解説されてます。UDIMはUVマップの領域を拡張して複数のマップをUDIM番号を使って管理し使用できるというものです。
ZBrushはまだUDIMには対応していないのですが、UDIMを使用したモデルにいかにしてディテールをディスプレイスメントマップから適用するのかというテクニックも解説されています。UDIMを使ってZBrushと組み合わせて制作する方法をこれだけ丁寧に解説している日本語書籍は他にまだないのではないでしょうか?

かつてZBrushイベントで私が司会と解説で呼んでもらった時に森田君の制作する様子を見ながら解説したことがあります。面白かったのはクリーチャーのディテールにキュウリのような野菜や果物の画像を使ったことがあるというエピソードでした。ものをいろんな角度から観察して考えながら制作されていて、みるみる魅力的なスカルプトができていったのを覚えてます。

この本には先述したように森田君の色々な作品もたくさん掲載されていて見ごたえのあります。ZBrush使いには絶対にお勧めできる本です!

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フィギュアスカルプティング 粘土で作る全身像:アナトミーと面からの構築

Mar.
06

 

一つ前の記事で紹介した「ポートレートスカルプティング」は頭部に焦点を当てて構成されている本ですが、こちらは全身像。特に首から下の部分に焦点が当てられており、詳しく人体解剖学が解説されております。表紙の写真からもわかる通り、フィリップ・ファラウト氏の彫刻は今にも動き出しそうなほどのリアルさで、いったいどれほどの鍛錬があってここまでの造形が粘土で造れるようになるのか…気が遠くなります。

さて、いきなり序文をScott Eatonが書いてます。そう、ZBrushの古いユーザーならScott Eatonのスカルプト作品や美術解剖学の資料を一度は見たことがあると思います。今も美術解剖学をZBrushを使って教えている素晴らしいクリエイターです。ZBrush使いとしてはニヤけるところですね。本の中でもデジタルスカルプトについてフィリップ・ファラウト氏が言及しているところもあります。氏の作品ではないですがZBrushで作られたトルソーの画像も掲載されてます。

全身の骨、とくに筋肉について詳しく解説されてます。また注意しておくべきシルエットのリズムラインを明示し、この部位はここのラインが重要!ということを、作られている粘土モデルで解説してくれます。非常にわかりやすい。頭部に関しては前述しているように「ポートレートスカルプティング」の本で詳しく解説されているのですが、こちらの本でも少し解説はされいます。細かいところを学びたい方には「ポートレートスカルプティング」を見ておく方がいいと思います。というか、フィリップ氏の本は2冊でワンセットという感じですね。

両方の本で最後の方に作品を仕上げる方法が解説されてます。フィリップ氏は水粘土を使って作品を作られるので、最後に焼成して仕上げるのですがその方法も詳しく解説されてます。焼き固める為に作品の粘土をくり抜いて中空にする方法が解説されているのでが、これがまた思い切って作品を切り取ってて、
「えー!そこまで綺麗に作った作品をそんな思い切ってぶった切るなんて無理ー!!」
と思いながら読めました。またシルエットを修正するときも思い切って修正する方法が示されていて、ちまちま作ってるようじゃいかんのだなぁと思い知らされました。

この本の最初の方にフィリップ氏は太字で強調してこう書いてます。

彫刻を学ぶ学生たちにありがちで、最大の間違いは、系統的および技術的な側面を学ぶことが、将来の成功につながることを本当には理解しないことです。特に、はじめたばかりの頃はわからないものです。

これ…。ほんとにそう!!わかる!私、先生してるから凄くよくわかる!そうですよ!そうなんですよ!フィリップ先生!!私も同じようなセリフを何回も学生に言ってますねぇ。
だからこそ私の本でそこのところをしっかり勉強しなさいって事ですよね!?あーありがたや。

「ポートレートスカルプティング」を読んでから、こちらの「フィギュアスカルプティング」という順番で読むと理解しやすくていいと思います。

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